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コンビニで24時間営業じゃない店って?営業時間短縮の実情を店員が解説

コンビニ

私はセブンイレブンで働いています。

24時間営業が当たり前なコンビニですが、私は時短営業店で働いたことがあります。

数は少ないけれど、セブンイレブンでも24時間営業じゃない店もあるんです。

しかし、セブンイレブン東大阪南上小阪店が19時間営業にし、違約金を請求されたとニュースになりました。

24時間営業の店と、そうでない店、一体何が違うのでしょう?

24時間営業でない店の実情を、店員目線でお伝えします。

24時間営業でない店

サテライト店

一戸建ての建物がコンビニになっている場合、まず24時間営業の店です。

しかし大きな建物の中だったり、何かの施設の敷地内にあるコンビニは、その建物や施設の開いている時間内で営業します。

基本的に施設の営業時間を過ぎると人がいなくなるので、コンビニも閉店します。

また365日年中無休でなく、日曜休み、年末年始休みなど休みの日があることもあります。

駅ナカ、病院内、学校内、企業内などにあり、サテライト店舗と言います。

私が働いた店もサテライト店です。

店の営業時間は、施設の営業時間に準ずるので、店舗によって異なります。

例えばこんな感じです。

・オフィスビル内のコンビニ 7:00-23:30

・商業ビル内のコンビニ 7:00-21:00

・大学内のコンビニ 7:00-22:00

・病院内のコンビニ 7:00-20:00

・駅ナカのコンビニ 5:30-24:00

地域限定

軽井沢のコンビニは、全て夜閉店します。

軽井沢町の条例で、「午後11時から午前6時までの営業又は作業」「夜間の静穏の保持のため、午後9時以降の屋外における営業行為」が禁止されているためです。

ちなみに軽井沢町では、景観を守るため、店の外観や看板も自由にできません。

どのコンビニも、コンビニらしくないシックな色合いの外観をしています。

時短が認められた店舗

ファミリーマートやローソンではサテライト以外でも、店によって短時間営業を認めているケースがあります。

メディアでも取り上げられている店は、ファミリーマート立命館大学前店。2017年7月より、午前1時~午前6時まで閉店しています。

大学の前という立地のため深夜にほとんど人がこない事、地元からクレームがなかったことなど、条件が整って時短営業が認められました。

一方、コンビニ最大手のセブンイレブンは、サテライト店・実験店以外は24時間営業です。

時短営業店の実情と問題点

開店準備・閉店作業がある

私が働いた店では、早朝勤務のバイトは、開店1時間前に出勤して開店準備

夜勤のバイトは、閉店後1時間片付けして退勤していました。

時短営業店では、朝の開店準備・夜の閉店作業があるのが特徴です。

24時間営業の店では、清掃作業、棚替え作業、看板の張替え、雑誌の陳列などを深夜に行います。

それを閉店前と開店後、振り分けてやる必要があるのです。

このように、客はない=売上はない時間でも、人件費がかかる時間があります。

閉店後すぐにバイトが帰れるように、閉店前の時間のバイトの人数を増やす店舗もあります。

店を閉める必要がある

また店を誰が閉めるのか? というもの問題です。

私が働いた店では、早朝と深夜のバイトが鍵をもっていて開け閉めしていました。

ある日鍵を持っている早朝のバイトが急病で休むことになった時、連絡を受けたオーナーが間に合わず、別の鍵を持っていないバイトは外で何分も待たされたことがありました。

24時間開いている店ではありえない、こんなトラブルも起こります。

商品の入荷が変則的

コンビニには、一日に何度も商品が届きます。

配達ルートは24時間営業の店舗のパターンで組まれ、深夜帯にも多くの商品が入荷します。

深夜は道が空いていますし、店も空いているので配送・検品・陳列がスムーズにできます。

それが深夜に閉店する場合、通常深夜に入るはずの商品をどう受け取るかが問題になります。

パターンは3つ。

  1. 前日の夜の閉店前に配達。
  2. 翌日の早朝の開店後に配達。
  3. 閉店中の深夜に、無人で受け取り。

無人で受け取りの場合、鍵を配送者に預けられること、置けるスペースを確保することが条件です。

私が働いた店では、雑貨は前日に入荷、パンは深夜の便と早朝の便が同時に入荷でした。

従業員が少ない

深夜に閉店すると、深夜シフトのバイトを雇う必要はありません。

当然その分、店全体のバイトの人数が減ります。

コンビニは店にもよりますが、バイトでも発注を担当させることが多いです。

発注するアイテム数(種類)は、24時間営業でも、短時間営業でも変わりません。

少ないバイトで発注を分担するので、当然一人で受け持つ数が多くなります。

発注は全て店長・オーナーが受け持つ店は、特に問題ありません。

カウンター商品の廃棄

揚げ物、中華まん、おでんなど、コンビニではレジで色々売っていますよね。

これらは作ってから何時間売ることができると、商品ごとに決められています。

例えば、販売期限が4時間の揚げ物の場合。

夜のおかずとして売れるピークが7~8時なら、6時に作って10時まで売れるようにしたいところ。

それが夜の9時に閉店の場合、販売時間がまだ1時間あるのに、6時に作った揚げ物は強制的に9時で廃棄になります。

私が働いた店では、夜のバイトはいかに廃棄を少なくするか気を使っていました。

でも揚げ物を作るのを控えると、「あの店いついっても揚げ物がないから他に行こう」と、お客さんが離れていってしまいます。

そのあたりの調整も、時短営業店ならではの課題でしょうか。

売上は少ない

営業時間が短ければ、当然売上は少ないです。

私が働いた店も、近所の24時間営業店と比べると売り上げは少なかったです。

開店直後や閉店直後は、店が開いているかわからないのでお客さんは少なくなります。

廃棄を気にしてカウンター商品を控えても、お客さんは減ります。

入荷の時間調整がうまくないと、棚がガラガラの時間ができて、やっぱりお客さんは減ります。

ただ、売上は色々な条件が重なった結果なので、時短営業のせいとも言えません。

難しい課題があっても工夫してクリアできれば、当然売上は上がります。

まとめ

セブンイレブンの場合、時短営業をしているのはサテライト店だけです。

サテライトの場合、元々24時間営業でないという契約で営業しています。

しかし今問題になっているのは、24時間営業で契約したけれど、身体的理由・人手不足で営業が難しくなったケースです。

深夜に客がこない→人件費だけがかさむ→オーナーが一人で頑張る→もう限界…💦

しかしこれに当てはまる店は、そもそも深夜営業の需要がない地域ではないでしょうか。

サテライト店での短時間営業の実績がありますから、本部はノウハウだってあるはずです。

エコの観点から、24時間営業について考える自治体も出てきました。

個人的には深夜に閉店する店があってもいいと思いますが、みなさんはどう思いますか?

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